お金の増やし方の分類として”単利”と”複利”があります。
アインシュタインも「人類最大の発明」と評した複利とは
いったいどのようなものなのでしょう?
簡単に言うと、
投資資金で利益が出た時にその利益を抜くか、
そのまま投資資金に追加するか、
の違いです。
単利
単利とは、利益が出るたびに利益を抜いていく方法です。
具体例を出します。
あなたは毎月10%の利益を出せるトレーダとします (優秀!)
100万円の投資資金で1年間(12ヶ月)トレードしたとします。
あなたは毎月100万円を10%増やせるので、月末110万円に出来ます。
増えた分の10万円は自分で別に貯金しておきます。
そして月初めにまた100万円からトレードを再開します。
下の表ようになります。
月利益 | ||
1ヶ月目 | 110 | 10 |
2ヶ月目 | 110 | 10 |
3ヶ月目 | 110 | 10 |
4ヶ月目 | 110 | 10 |
5ヶ月目 | 110 | 10 |
6ヶ月目 | 110 | 10 |
7ヶ月目 | 110 | 10 |
8ヶ月目 | 110 | 10 |
9ヶ月目 | 110 | 10 |
10ヶ月目 | 110 | 10 |
11ヶ月目 | 110 | 10 |
12ヶ月目 | 110 | 10 |
合計利益 | 120 |
あなたは年間120万円の利益を得ることができ、
元資金100万円は220万円に増えました(2.2倍)
これが単利のトレードです。
複利
複利とは、利益が出るたびに利益を投資資金に追加していく方法です。
単利の場合と同じ設定の具体例を出します。
あなたは毎月10%の利益を出せるトレーダとします (優秀!)
100万円の投資資金を1年間(12ヶ月)トレードしたとします。
あなたは毎月100万円を10%増やせます。
増えた分の利益を投資資金に追加していきます(ここが単利と違う点)
そして月初めに投資資金+利益分を使ってトレードを再開します。
下の表ようになります。
資産 | 月利益 | |
1ヶ月目 | 110 | 10 |
2ヶ月目 | 121 | 11 |
3ヶ月目 | 133 | 12 |
4ヶ月目 | 146 | 13 |
5ヶ月目 | 161 | 15 |
6ヶ月目 | 177 | 16 |
7ヶ月目 | 195 | 18 |
8ヶ月目 | 214 | 19 |
9ヶ月目 | 236 | 21 |
10ヶ月目 | 259 | 24 |
11ヶ月目 | 285 | 26 |
12ヶ月目 | 314 | 29 |
合計利益 | 214 |
あなたは年間214万円の利益を得ることができ、
元資金100万円は314万円に増えました(3.14倍)
これが複利のトレードです。
単利と複利の比較
上記の具体例では、
1年間のトレードで単利120万円の利益、複利214万円の利益となりました。
同じ100万円スタートでも倍近くの利益差が出ました。
では複利の方が優れているのでしょうか?
トレードの場合は実はそうとも言い切れません。
単利・複利のメリット・デメリットをあげていきます。
単利
【メリット】 安定的に増やせる
【デメリット】 資金増加スピードが遅い
複利
【メリット】 資金増加スピードが速い
【デメリット】 資金減少スピードも速い
単利は、トレードする際にずっと同じLotでトレードし続けます。
なので負ける金額・勝つ金額もともに一定です。
反対に複利の場合は、利益が出たらその分Lotを増やすので
資金が増えるのも速いですが、
Lotが大きくなった分やられる時も大きくやられます。
ここで考えなくてはならないのがドローダウン(DD)です。
単利の場合、一定の金額負けていきますが、
複利の場合、Lotが大きくなっているので大きく負けます。
複利の方がDDで破産しやすいのです。
単利と複利、どちらでトレードするべき?
これは資金量と、トレード技術に左右されると思います。
- 単利は安定的だけども、爆発力がない。
- 複利は爆発力があるけれども、減るのも早い。
以上を踏まえると、
- 資金がある場合→単利で安定的に増やす
- 資金力がない場合→複利で爆発的に増やす
- トレード技術がある場合→複利で発的に増やす
- トレード技術がない場合→単利でトレード技術を磨く
これが私の考えです。
プロセスとしては、
- 単利でトレード技術を磨く
- 複利で資産を爆発的に増やす
- 資産が増えたら単利で安定的に増やす
こうなるのが理想だと思います。
最後に複利の絶大なる効果を表にしたいと思います。
複利の効果
100万円の資金で月利10%複利でトレードすると、何年で1億円になると思いますか?
計算してみました。
1ヶ月 | 110 | 25ヶ月 | 1083 |
2ヶ月 | 121 | 26ヶ月 | 1192 |
3ヶ月 | 133 | 27ヶ月 | 1311 |
4ヶ月 | 146 | 28ヶ月 | 1442 |
5ヶ月 | 161 | 29ヶ月 | 1586 |
6ヶ月 | 177 | 30ヶ月 | 1745 |
7ヶ月 | 195 | 31ヶ月 | 1919 |
8ヶ月 | 214 | 32ヶ月 | 2111 |
9ヶ月 | 236 | 33ヶ月 | 2323 |
10ヶ月 | 259 | 34ヶ月 | 2555 |
11ヶ月 | 285 | 35ヶ月 | 2810 |
12ヶ月 | 314 | 36ヶ月 | 3091 |
13ヶ月 | 345 | 37ヶ月 | 3400 |
14ヶ月 | 380 | 38ヶ月 | 3740 |
15ヶ月 | 418 | 39ヶ月 | 4114 |
16ヶ月 | 459 | 40ヶ月 | 4526 |
17ヶ月 | 505 | 41ヶ月 | 4979 |
18ヶ月 | 556 | 42ヶ月 | 5476 |
19ヶ月 | 612 | 43ヶ月 | 6024 |
20ヶ月 | 673 | 44ヶ月 | 6626 |
21ヶ月 | 740 | 45ヶ月 | 7289 |
22ヶ月 | 814 | 46ヶ月 | 8018 |
23ヶ月 | 895 | 47ヶ月 | 8820 |
24ヶ月 | 985 | 48ヶ月 | 9702 |
49ヶ月 | 10672(1億672万円) |
100万円が2年で1083万円になり、4年1か月で1億672万円になりました。
私が推奨している400万円スタートだと、
10ヶ月で1037万、2年10ヶ月で1億219万円になります。
ワールドカップが始まった時に100万円でトレード開始すれば、
次のワールドカップの時には1億円持っていることになります。
夢のある話だと思いませんか?
※税金は考慮していません!
補足 簡単な複利計算式
複利の計算を大まかにするのに便利です。
【72の法則】(複利)
「72÷金利≒お金が2倍になる期間 」
72÷10≒7 月利10%だと約7ヶ月で2倍になる
【115の法則】(複利)
「1÷金利≒お金が3倍になる期間」
115÷10=11.5 月利10%だと約11.5ヶ月で3倍になる
【100の法則】(※この計算は単利です)
「100÷金利≒お金が2倍になる期間 」
100÷10=10 月利10%だと10月で倍になる(単利の場合)
コメント