自動車工場で期間工として働こうとする場合
初めての体験する事が多いと思います。
特に工場勤務が初めての人にとっては、
慣れないことが多いです。
今回は私が期間工時代に使った
”治具・工具”
を紹介したいと思います。
治具・工具
治具・工具
工具はなんとなくわかるけど、治具って何?
私も初めて聞いたときは何のことやら分かりませんでした。
今でも分かっていないので、調べました。
治具とは
同一製品を数多く生産する場合は加工、組立、検査など、同じ作業を繰り返し行います。
この場合、安全で精度よくバラツキが少なく、早く作業が出来る様にすることが重要です。
この目的のために部品を位置決めし、固定して作業を行える構造を持つ作業工具を
ジグ(治具)といいます。
治具は英語のjig(ジグ)の当て字ですが、
英語のjigの本来の意味は「工具の位置合わせ、案内機構」だけを意味しています。
切削工程のブッシュ、ガイドと呼ばれている機構に近いものです。
日本語の治具は「工具の位置合わせ、案内機構」に加えて工作物側の位置決めと締め付け固定する「取付具」の意味も含まれています。
参考:日本治具株式会社
治具とは工具の一部であって、
部品を固定するものを”治具”と呼ぶんですね。
確かに固定するものを治具と呼んでいました。
英語のjig(ジグ)の当て字とは知りませんでした。
治具も工具も同じ”具”で終わるから日本語だとばかり思っていました。
ブログを書くと勉強になります。
実際に使っていた治具・工具
実際に期間工時代に使っていた治具・工具を紹介していきます。
1、インパクト
これが一番使用頻度が高いと思います。
ボルトやナットを締め付ける時に使います。
瓜生 インパクトレンチピストル型【UW8SHK】 (販売単位:1台)
マキタ(Makita) 充電式インパクトレンチ 18V バッテリ・充電器・ケース別売 TW285DZ
エアインパクトと電動インパクトの2種類があります。
違いは動力の違いで、
エアは圧縮空気を動力に、電動はバッテリーを動力に使います。
エアインパクトはホースにつながっているため動ける範囲が少ないですが、
その分パワーがあり、バッテリー切れもありません。
電動インパクトの方はパワーはあまりなく、バッテリー切れも起こしますが、
行動範囲に制限がなく狭い所でも使えます。
自動車工場の工程によっては
一日で何千本もボルト・ナットを締め付けることがあります。
その為、インパクトの引き金を引く力がなくなり
通称”ばね指”になる人もいます。
インパクトの使い方には上手い・下手があり、
下手な人がやるとボルト・ナットが締め付けられず
ライン作業に遅れてしまいます。
最悪の場合、ラインを止めることになり、怒られます。
インパクトの取り扱い方は重要です。
コツは力を入れずに締め付ける事です。
肩の力を抜いて引き金を引くと自然に締め付けられます。
2、トルクレンチ
これも使用頻度高いです。
インパクトで締め付けた後のボルト・ナットを
トルクレンチで増し締めすることが多いです。
マルチクラフト(MULTICRAFT) トルクレンチセット MTR-6
トルクレンチで”カチッ”音がするまでかけることにより、
トルクが保証されます。
きちんとボルト・ナットが付いてますよ、となるんですね。
トルクレンチを使うコツも、肩の力を抜くことです。
3、サンダー
これは塗装工程で使います。
塗装する過程で出る異物やムラなどを削り取ります。
慣れないうちは思うように当てられなくて、
自動車のボディを傷つけてしまったりします。
力加減が難しいです。
私がいた工程は下塗り(電着塗装)といって、
塗装初期の工程だったのでそこまで気を使う必要はなかったのですが、
工程を進むにしたがって繊細さが要求されます。
車の塗装の構造
引用:https://www.apice.co.jp/repair/page1.html
4、ホイスト
これは物流にいた時に使いました。
重いものを持ち上げるときに使うものです。
UFOキャッチャーみたいなものです。
キトー エアホイスト懸垂形(単体:引きひも方式)標準揚程3m TCSH04CS
自動車工場で働く場合、
人力で持ち上げる重量には制限がかかっていると思います。
一人で20kgが目安だと思います。
20kg以上の物を持ち上げるには複数人で作業するか
ホイストのような装置を使います、
、、、、が!!
結局、ホイストで宙につろうと、重いものは重いです。
私は70kgぐらいのものをホイストで移動させていましたが、
これくらいのも重さになると宙につっても簡単には動きません。
マジできつかったです。
ホイストは2度と見たくありません。
以上が私が期間工時代に使っていた主な治具・工具です。
他にもこまごまと使っていました。
初めて使うものが多い自動車工場勤務ですが、
必ず使い慣れます。
全ての作業に共通していえる事なんですが、
肩のを抜いて作業するのが一番早く作業できます。
人間の適応力は半端ないので、
安心してください。
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