行動経済学/プロスペクト理論 人間本来の思考はトレードには不向き 

トレード知識

 

トレードで勝つには合理的に行動しなくてはなりません。

 

トレードにおける合理的とは金銭的利益を最大化する行動です。

 

しかし人間はトレードで合理的に行動できません。
むしろ不合理に行動してしまいます。

 

ではどうすればよいのか?
克服すべきことは何なのか?

 

それは”考え方”です。

具体的には、行動経済学にあると思います。

 

克服すべき考え方は行動経済学で学べます。

 

敵を知るには行動経済学を学びましょう。

行動経済学とは

 

従来の経済学では、

人間は合理的(ホモエコノミクス)であると仮定して

理論を構築してきました。

 

ホモエコノミクスの特徴は、

  • 経済的合理性に徹する
  • 自己の効用極大化を目指す
  • 他者を考慮に入れることがない

 

しかし実際には経済学で説明できないことが度々起こりまます。
バブルやリーマンショックが代表例。

 

そこで、前提であるホモエコノミクスが現実に即していないのではと指摘され、
現実の人間はどのようなものかを研究したのが行動経済学です。

 

理想のトレーダー像は”ホモエコノミクス”です。

 

しかし実際の普通の人間はホモエコノミクスではありません。


ではホモ・エコノミクスと実際の人間の差は何なのでしょうか?
その差こそが勝てるトレーダーと負けるトレーダーの差なのです。

 

勝つトレーダー(ホモエコノミクス)になれない理由を
探って
ていきたいと思います↓

ヒューリスティックを使った判断

 

ヒューリスティックは簡便な判断方法で経験則とも言えます。

日頃人間はこのヒューリスティックを多用しています。

 

人間の意思決定には、速い思考(システム1)遅い思考(システム2)があります。

  • 速い思考(システム1)
    自動で高速で動き、努力は少ない、疲れない
  • 遅い思考(システム2)
    自分の頭で考え、複雑で、努力多い、疲れる

 

ヒューリスティックは速い思考(システム1)になります。

簡便ゆえに早いのですが、最適解との間に乖離が発生します。

これをバイアスといいます。

代表的なヒューリスティック

代表性

典型的イメージ(ステレオタイプ)を判断や意思決定に利用してしまう事

例)
5連勝したから、次のトレードはまた勝つだろうorそろそろ負けるだろう
→次に勝つか負けるかは50%です

想起しやすさ

自分にとって容易に思い出しやすい事柄を優先して判断する事

例)
有名な人の意見を鵜呑みにして自分のトレードをする
→上がるか下がるかは神のみぞ知ります

アンカリング

はじめの情報で初期判断することで次に考える内容を規定してしまう事

例)
昨日100円で買ったものが90円まで下落してしまったが安すぎるし、
すぐ戻ってくるだろう
→昨日の価格は関係ありません、下落したという事実が重要です


 

人間は物事を判断するときに全てを熟考している訳ではありません。
ヒューリスティックを使ってラクしています。
日常生活ではそれが役立ちますが、トレードの場合は禁止です。

簡略化せず論理的に考えて行動しましょう

プロスペクト理論

 

不確実の下で人間がどのように行動するかを説明した理論です。

 

言うまでもなく相場は不確実です。

 

相場のような不確実な状況下では、

 

人間は同額の利益を得る満足感よりも、損失から受ける苦痛の方が大きく
損失を回避する傾向が現れる

 

利益の確保よりも、損失を出さないことを優先するのです。

価値関数

 

価値関数の図

上の図を見てください、これは価値関数のグラフです。

価値関数とは、人間が持つ満足度を数学的に表現したもの。

縦軸は得れる心理的影響、横軸は損益金額を表しています。

 

 

この図でわかることは以下の事です。

  • 損失回避

    同じ100万でも、利得100万より損失100万の方が心理的影響が大きいことがわかります。

    損失の悲しみは利益の喜びより大きいのです。
    損失は利益の2.25倍の影響力を持つとされています。

     

    つまり、100万失うことと、225万得ることが同じくらいの影響なのです

    これにより、なるべく損をしないようにナンピンしたりします

  • 感応度逓減

    ブラフでは原点(参照点)に近いほど1単位の変化が大きく、
    距離が離れるほど変化は小さくなっています。

    言い換えるとと、損益の小さな変化には敏感に反応するけれども
    その変化が大きくなればなるほど鈍感になります。

    1万円の損は耐えられないけれども、10万円の損はどうでもよくなる理由がこれです。

    同じ1万円の損でも
    ①0円から-1万 ②-10万から-11万への変化では
    ②の方が鈍感になっているはずです。

    また利益が増加するほど鈍感になるため、チキン利食いも発生します

確率加重関数

上の図を見てください、これは確率加重関数のグラフです。
客観的な発生確率と、人間が感じる主観的な発生確率を示しています。

 

グラフから分かる通り人間は発生確率が低いものほど過大評価し、
発生確率が高いものほど過小評価します。

その境目は0.4(40%)だと言われています。

 

例えば、宝くじ1億円が当たる確率は1000万分の1です。
これを意外と高いと過大評価するのが人間です。

 

実際の1000万の1とは、
平均寿命80歳の人が毎日宝くじを買っても、
342回生まれ変わる必要がある途方もない数字です。

対策

 

このように人間は

  • 利益より損失に対して敏感です。
  • 損益額が小さい方が敏感で、大きくなりにつれ鈍感になります。
  • 確率も客観的確率とは乖離した状況になりやすいです。

 

これらが本来の人間の為、何も対策しないと必然的に相場で負けます。

 

対策としては、

  1. 上記のようなトレードに不向きな考え方があることを知る
  2. 確率的に優位なルールを事前に作る
  3. 売買記録を付け復習する
  4. 長い目で見る

 

【参考文献】













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